アフターコロナの世界(1)
アフターコロナの時代は急速に変わっていくだろう
リモートでの仕事、オンラインでの授業、
そうしたものが当たり前になり
いくつかの特殊な状態を除いては
必要な資格も学歴も家にいながらにして取得することが可能になる
人々の往来は減り
地球の空気は急速にきれいになっていく
リモートで家にいながらにして
打ち合わせや会議をし世界遺産をめぐりコンサートを観る
そんな生活が当たり前になる
空いた時間とエネルギーは自分の内側に向けられる
人は憂さ晴らしを他のものに求めなくなるだろう
自分の伸ばすべき才能を明確に見つける道筋ができたから
ソーシャルディスタンスを守ることによって
人の尊厳も守られる。
噂話や悪口を耳打ちするような距離
愚痴や恨み言を流すような距離
不特定多数の身体を求めて依存するような行動が減るからだ
実習を伴った職人技も鮮明な動画で学ぶことができるようになる
必要なところだけ何度でもリピートして見られるので
直接会わなければ伝えられないことは減るだろう
例えば調理の技術、芸術の技法なども
遠隔で学ぶことによって自分の直感を信じて実験を入れやすくなる
未来地図を持った若者の才能を伸ばすのに
わざわざ遠回りをさせていた常識という矯正の影響が及ばなくなるからだ。
絵や立体造形などイメージを形にするものはなおのこと
YouTubeやネットの情報で世界中の技術や表現を学び
オリジナティをプラスして自分の才能を開花させている人は既にいる
それは誰かに評価されるために行うクリエイターの活動ではなく
人間であることの生の喜びとして行う本物のクリエイティブな活動なのだ
津波や雷の装置など、
大規模な実験装置を操作しなければできない勉強に関しても
大部分が仮想現実で事足りるようになるだろう
実際の施設も本当に必要な人が必要な時に操作することで
時間や経費の節約になる
またスポーツや武道などの実技も
それぞれがそれぞれの成長のタイミングで
本人の意志により予約をしてマンツーマンで教えを乞うが
今までのような師弟関係や上下関係はなくなり
必要な技の師に自由に会いに行くことができる状態になる
そうすることで未来地図を持った若者たちは
ジャンルの枠に囚われることなく
新しいスポーツや武道を作り
厳しい上下関係やパワハラの世界は解体されるだろう
誰かの価値観で学んだものを別の才能を持つ誰かに教授するには
指導者にもよるが否定と矯正が必要になる
それぞれが個々の才能を伸ばせる手段を知って
セルフマネージメントができる時代では
人生が楽しく幸せになれば
人を否定したり攻撃したりすることが
自分の人生にどんなリスクを背負う行為か理解できるはずだ
劣等感や疎外感を感じる必要がなくなるから
辛さや寂しさ悲しさを紛らわせるための依存行動は必要なくなる
攻撃される人も減るから
過剰な防衛本能による暴力や恫喝もなくなっていく
繰り返される大規模な自然災害、
戦争やパンデミックなど時代が大きく変わるときに変革によって淘汰されるものは必ずある
コロナによっていきなり無職になった人も
職場を奪われた人も生活が変わった人も家族の人生を絶たれた人もたくさんいる
大切なのはそれらの痛手をずっと引きずって
自分の何か悪かったのかと思いながら後悔と苦しみの中に生きることではない
誰もが同じようにリスクを負う状態にあって
時代の変革とともに生き方を自由自在に変えていけるものが生き残っていくのだ
それは選ばれたものではなく恵まれたものでもなく
全ての人に等しく権利と可能性がある
アフターコロナの世界(2)に続きます。
最後までお読み頂きありがとうございました!
小鳥遊樹でした。