自己紹介19 C.私がメソッドを誕生させるまで 2・「生徒さんや保護者様の手紙」
自己紹介19
C.私がメソッドを誕生させるまで
2・「生徒さんや保護者様の手紙」
はじめに
この動画では生徒さんや保護者様に贈って頂いた愛について説明しています。
*個人情報が分からないように、原文を変えさせて頂いています。
【生徒さんからの手紙】
拝啓 先生様
先生、先生は私にとって、将来こうなりたいと思える大人像そのものでした。私は先生と長い間交流してきました。十年間アトリエに通って、またアトリエを卒業した後も、人生相談に乗ってもらったりして、とても長い間、交流してきました。その中で、先生、私が先生から学んできたことは決してどうやったら絵を上手く描けるか、だけではないように思えます。
子供の頃の私にとって、先生は優しさの塊のような人でした。先生は私に私の書きたい絵を描かせてくれ、また暇な時には話しかけてくれました。先生のおかげで、あの空間で私は、自由にのびのびと、絵を描くことができました。それは私にとってかけがえのない時間で、そんな場所を提供してくれた先生には感謝の言葉しかありません。子供の私が絵を書いている横で、先生はいつも微笑んでくれている。アトリエでの時間を思い返すと、いつもそんな光景ばかりが頭に浮かびます。先生と過ごしたアトリエでの時間は、かけがえのない、とても優しいものでした。
私がアトリエを卒業した後も、先生はずっと私の面倒を見て下さいました。私が相談しに行けば、親身になって話を聞いてくれ、アドバイスしてくださいました。時に厳しく、また時に優しく。ただの高校生である私を対等に見てくれ、私のためにと、色々話してくれる先生。その話は時に手厳しいときもありながら、全て先生の大きな優しさの裏返しなのだと今は思えます。厳しい先生というのは、ひよこの森で会う優しい先生とは少し違って見え最初は戸惑うこともありました。しかしその裏側にはあの頃となんら変わらない優しい先生の笑顔がある。だからこそ、私はいつも先生を頼り、先生に相談し、そして先生の話を素直に聞くことが出来るのでしょう。
先生はよく私にこう言います。「本当にいいお父様とお母様に恵まれて、良い環境で育ってきたんだね。だからこんな素敵な子になったのね。」と。そのたびに私はこう思うのです。「先生は父さんと母さんの事ばかり言うけれど、その”良い環境”ってのには 、先生、きっと先生も含まれているんですよ。」と。私が今ある私になれたのは、確かに父母の影響が大きいのでしょう。けれど、それと同じくらい先生から受けた影響も大きいのです。アトリエで子供達と笑って話しながら、いろいろなイベントや物事に挑戦する先生。人生相談の時、私は辛口だ辛口だと言いながら、結局とても甘口な優しい言葉をかけてくれる先生。そんな先生の優しさに私は素直に憧れます。将来私もこんな大人になりたいと素直に思います。
先生は最近「私はもう年だから」と老人ネタをよく口にします。そんなふうに言っているうちは、先生はまだまだ元気そうです。しかし、もし先生が本当に疲れ、自分の人生の価値に迷ってしまった時には、今度は私が先生の人生相談にのってあげようと思います。「いいんですか、僕は辛口ですよ。」なんて言いながら。あまり言い慣れてないけれど甘口な言葉で。私が憧れた先生のように。「とても良い先生でしたよ。」って。 先生がアトリエで子供達と楽しく笑い合う日々がいつまでも続くことを祈りつつ。
先生、先生は私にとって将来こうなりたいと思える大人像そのものです。
敬具
22歳 A
【私からの手紙】
拝啓 A様
A さん、 Aさんは私にとって、癒しの存在です。私は A さんと長い間交流してきました。アトリエを卒業してからも、何かの折には顔を出し明るい笑顔を見せてくれました。同じクラスの子供達もあなたの性格の良さを慕い、会いたいと口にします。
だからAさんが帰ってくるとお茶会やゲーム大会を開いたりもしましたね。ちっともゲームのルールを覚えない私や他の子達にも、何度でも全く同じ口調で説明してくれる、 座 がもたなくなるとフォローに回る、そんな A さんの素敵なところを今日は少しだけ語ってみようと思います。
Aさんに初めて会ったのは、あなたが小学校1年生の時。まだ小さくて元気よく飛び回るやんちゃな弟さんに「おい、やめろ。」と笑顔で諌めている口調が、驚くことに今と全く変わらない、小さな頃から穏やかで落ち着いた子供でした。そんなあなたは私に怒られることもほとんどなく(いやよく考えてみると全くないかも…)いつのまにか思春期を迎えていましたね。
もし思春期に悩みがなかったら、今みたいな付き合いはなかったのではないかと思うと、そんな時期にあなたを通わせてくださったご両親にはとても感謝をしています。
留学先から帰ってきて旅の様子を動画と共に語る姿も、時間がある時にフィットネスジムに付き合ってくれたのも、英語を始めたばかりの私に付き合って、丁寧に発音を教えてもらったのも良い思い出です。
LINE で留学先からトワイライトに染まる美しい夕景を撮って送ってくれたのも忘れられません。私がそのことを褒めると「母さんがそうするから。」と照れていましたね。あなたは両親への感謝の言葉も度々口にしますね。そう素直に口にできることを羨ましく思います。
就活を終えて報告に来てくれたあなたは、また一回りも二回りも 成長して、とても礼儀正しく頼もしい存在になっていました。度重なるアクシデントにあたふたしている私を見るや、その癒しの笑顔で「最後まで一緒にやりますよ、終わるまで手伝います。」と、びっくりするような主体的な言葉を口にし、アトリエの記念展に関わる煩雑な作業を手際よくこなし、全てを整えてくれました。
20周年にあたり、私は「記念展おめでとうの文章を書いてくれない?」とあなたにお願いしました。 そうしたらそれもまた綺麗な日本語でお祝いの言葉をすぐに書いて送ってくれたのだけれど、「型にはまっちゃうとつまらないから、もうちょっとパーソナルな言葉にするために、悪いんだけどラブレターって事にして書き直してくれない?」という、めちゃくちゃ失礼なリクエストに応えて、これもまたすぐに「拝啓 先生様」を書いてくれたんだよね。
あなたがこんな素敵な見本を作ってくれたおかげで、みんながそれぞれの自分の言葉で私との関わりを書いてくれた。それはこの先私が人生に迷ったときに読み返してエネルギーをもらえる、20年分の生きた証です。そのことにとても感激し、本当に感謝しています。一生の宝物をあなたからいただいたようなものだから、この先の人生でそれに見合うものを返していきたいなと思っています。
そんなあなたに「いつまでも私の人生の中に顔を出してください。」と、願ってもいいでしょうか?
ずっとずっと大切に思っています。大好きなAさんへ
敬具
自己紹介21に続きます。
最後までご視聴頂きありがとうございました!
イラストair
ナレーション小鳥遊樹でお送りしました。
愛💖アプリシエイト!