秘密基地
石井ゆかりさんと言う有名な占星術師がいる。
“石井ゆかり 筋トレ”で検索キーワードを入れると、
それぞれの星座の週報と全体の空模様が無料で読める。
しかし石井さんの凄さはこんなことでは止まらない。
毎朝6時半になると、ブログでその日の空模様と星座が読める。
ブログのトップには年報が無料で。
そうこうするうちに、ひと月ごとの空模様もタダでアップされる。
“どんだけ無料やねん?”とツッコミを入れたくなる。
さらに1年間を半年ずつに分けて上半期と下半期を占う。
そのほかに月額324円の“星読み”という、
驚愕するくらいボリューミーな占いコンテンツも運営している。
登録しておくと満月や新月にはメールが届く。
12星座の物語を書くnoteも、著作も沢山ある。
携帯アプリのダイアリーも書店に並ぶダイアリーもある。
独学で占星術を勉強して、
16年間で1億回のアクセスを達成させる方は働き方が違う。
私は物書きになるための筋トレをしているところだが、
実際に自分に置き換えてみると、超人としか思えないような仕事の量だ。
しかもQ&Aの回答などを読んでいると、
ユーモアがあってとても愛らしいのだ。
常に読むものの立場を思いやり、我を出さず真摯だ。
後ろにひっくり返るくらいの長文で、
どうすれば伝わるだろうか?
どう語りかけたら希望が持てるだろうか?
そんな愛情が伝わってくる。
一体何時に起きてどんな生活をすれば、
この仕事を365日20年近くこなしていかれるのだろう?
人々の幸せのために祈りに捧げた人生。
そんな神職に近いイメージが降りてくる。
この方が夢中になって文章を世の中に送り出す姿を想像して、
情けない自分に泣ける時がある。
まだ何も始まってはいないのだ。
石井さんの占いは、よくある一言の占いではない。
美しい物語を読んでいるような文章だ。
巧みな比喩を使って、
読み手の心理状態や置かれている状況を説いていく。
説教臭くなく脅すわけでもない論理的な導きが心地良い。
天上に響く音楽のように優しく厳かだ。
石井ゆかりさんや安田菜津紀さんの様な
物静かなイメージの女性に惹かれるのは、
ガチャガチャしている私の無い物ねだりなのだろうな。
私には大切な子たちがたくさんいる。
多くの子が園児や小学校低学年の頃より、
数年から十数年前後アトリエに通ってくれる。
一緒にガチャガチャと遊びながら
大きくなるのをワクワク見守る。
無邪気に笑う姿、
わがままを言って口を尖らせている姿、
負けたのが悔しくて泣いている顔、
何も言わずに黙々と創作に取り組む姿、
疲れすぎてうずくまっているだけで何も出来なくても、
アトリエの時間を大切にしてくれる。
そんな子達が大人になり、
巣立ち職を得て中には親になった子もいる。
先日地元に就職した子たちのお祝いの食事会を開いた。
「創作する時間と場所を共有する秘密基地が欲しいんです。」
その場でそんな話が出たのが一月の末だった。
二人とも常に私に閃きをくれる素敵な子たちだ。
彼らの言葉は疎かには出来ない。
そういうことなら集めましょうと交流のある子に呼びかけた。
昨日、石井さんの来週の週報がアップされた。
双子座の空模様の最後に書かれていた数行
“この時期は
「ぱっと潜り込める秘密基地」も
とても大切です。
自分一人でじっくり考えられる場所、
安心していられる場所を今週、
ちゃんと確保しておきたいところです。“
女神様の言葉にクラっとした。
またシンクロ。
運命の輪が回る。
ぱっと潜り込める安心できる場所と、
瞑想をできる場所が必要なのね。
昨日と今日で3つの秘密基地を作った。
早速援護射撃をくれる基地のメンバーがいる。
知恵やスキルを持ち寄り合う秘密基地。
最終的に世界全部がそうなることを目指せば良いのだ。