自己紹介19 C.私がメソッドを誕生させるまで 1・「造形絵画教室④」
自己紹介19
C.私がメソッドを誕生させるまで
1・「造形絵画教室④」
はじめに
この動画では主宰者として学ばせて頂き、成長し、心得としてきたことについて説明しています。
【指導者としての心得】
アトリエでは人間関係について特に大切にしています。
日々の授業では笑顔で帰っていただけるように。
また生徒さんが大きくなった時に
アトリエに通っていてよかったと思ってもらえる様に。
通ってくださっている時は勿論、
アトリエをやめてからの交流を大切にしてきました。
お子さん達と雑談をしていると、
「大人に怒られるのが嫌だ。」…度々こんな声を耳にします。
「そっかぁ分かった!じゃあ、みんなが大人に怒られなくなる魔法の本を書くね。
ちょっと待っていて♪」…数年前に子ども達とこんな約束をしました。
また、「大人の責任として、学びたい科目が受けられる教育制度に変える活動をします。」とも宣言しました。
私の仕事は、長い間お子さんの成長に寄り添わせて頂けるお仕事です。
一人のお子さんの成長を見られるのは、
公立の学校の先生だと長くて3〜4年ですが、
私の場合は生徒さんが幼児から高校を卒業するまで十年前後の成長を見させて頂けます。
卒業生は地元を離れても会いに来てくれるので、
一緒に美術館に行ったり、食事に行ったり、
大人になってもずっと友達のような交流が続きます。
毎月のように遠足や写生会、お茶会やゲーム大会など
いろんなイベントをしてきたので保護者様との触れ合いも多く、
子育てのお悩みをお伺いすることも多かったのです。
そんな中で、お子さんの何度注意しても治らない癖や、
どう対応して良いか分からない心配事について度々相談されてきました。
誰だって子育ては初めての経験ですし、不安になりますものね。
「なるほど分かりました!心配しなくて大丈夫。
どう対応すれば良いかという本を書きますから、ちょっと待っていてね♪」
お子さんと親御さんそれぞれに、お返事をして書き始めたのが、
フェアリーゴッドマザーアイズメソッドの元になる原稿です。
私が気をつけていることは本人から直接聞く本人の話以外信じない、
噂話は無視をする、悪口や愚痴を言う人は遠ざける、
来るもの拒まず去る者追わず、人の分け隔てはしない、
人の良いところを見る、成長を褒めるというのがあります。
そう聞くと、「あなたは、どれだけできた人なの?」と思われるかもしれませんが、
そうではありません。
冒頭で白状したように、どちらかと言えば私は社会不適合な大人です。
ネガティブの塊だった私が賢母達の真似をして、
娘からのアドバイスを聞いて必死に学んだのです。
なぜ欠点だらけの私との関係を絶たずに、
変わらず暖かい声をかけ続けてくれる人たちがたくさんいるかと言えば、
彼らは家庭で溢れる愛を受け、
他人に対して愛情を持って接することを教えられて育っているからです。
次の回からご紹介させて頂く手紙を書いてくださった生徒さんや保護者様が、
どれだけ心を配って、私との絆を大切にしてくれているか分かりません。
世の中で必要とされるメッセージがあるんだと感じ取ってくれる子たちは、
「お手伝いさせていただけるアルバイトがあればよろしくお願いします。」と
日頃からメールで声をかけてくれ、
忙しい時に駆けつけては力仕事や事務仕事を手伝ってくれます。
高所や重いものを扱う作業、庭仕事を手伝ってくれる子や、
どこかに遠出をすれば少ないお小遣いの中で
私を喜ばせるために小さなお土産を選んで会いにきてくれたりと
愛情を与えることを惜しみません。
雪が降った日には雪かきをかついでアトリエの前の道をさりげなくかいてくれ、
仕事で作ったり、もらったものだと差し入れをしてくれます。
授業でも親御さんの送迎ができない時には、
猛暑の中を遠くから歩いて授業を受けに来てくれます。
カラオケにしても私にお金を出させるわけではないのです。
貯めたポイントの中から自分で出して、
私と時間を過ごすことを選んでくれるのです。
卒業や入学のお祝いにも
一緒に美術館に行ったり食事をして、
時間を共にすることを選んでくれます。
だからこそ余計に心のキャッチボールは重なるばかりです。
年齢関係なく人間関係を築こうとする感性もまた、
賢母たちの教育の賜物なのだと思います。
私も大切な彼らの信頼を失いたくないので、
できるだけの振る舞いはしようと努めてきました。
面白いもので、時間や距離が離れた後でも、
必ずお返しをさせて頂けるチャンスが訪れるのです。
老婆心いっぱいの耳の痛い言葉を受け入れていただけるのも、
信頼関係あってこそだと思っています。
そうこうするうちに、2015年にアトリエの20周年記念を迎えました。
最初、アトリエのOBや生徒さんにご両親へのラブレターを募集したのですが、
「それは照れ臭くていや。先生になら書いても良いよ。」と言われ、
ずうずうしくもラブレターを募集させて頂くことになったのです。
またメソッドの原稿を作るにあたり、生徒さんや卒業生、保護者様に、ご自身の育て方や育てられ方、親子のアトリエでのエピソードなどを募集しました。
次回からはそちらを読ませて頂きます。
自己紹介20に続きます。
最後までご視聴頂きありがとうございました!
イラストair
ナレーション小鳥遊樹でお送りしました。
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